TEL:098-994-5886

営業時間 15:00~24:00  定休日 月曜日・木曜日
〒901-0361 沖縄県糸満市糸満413

今日は鬼餅の日

2021年1月20日
今日は旧暦12月8日の鬼餅 (ムーチー) の日。

ムーチーの日は寒くなる日と云われています。
雪の結晶 大寒の日 雪

旧暦12月8日は、餅を月桃 (サンニン) の葉 (カーさ) に包んで蒸した鬼餅 (ウニむーちー) を作って食べて厄払いする日に。


この鬼餅を火の神 (ヒヌカン) や仏壇 (ぶちだん) などに供え、家庭円満と健康祈願する行事をします。


昔話に鬼餅 (ウニむーちー) の話がある。この伝説の意味するところ、詳しくは知らないのだが、少し残酷でエロい部分も含まれておりますが、

ここから先↓さまざま伝説中、鬼餅の由来を説明しようと思います。



   ━↓─━ドア─扉─ドア━─↓━



昔んかし、首里 (すい) ん金城という所に、
それはそれは たいそう仲の良い『ましるー』と『とみー』という兄と妹が住んでいました。

両親が亡くなって妹の『とみー』は嫁に行きました。

しばらくして、兄の『ましるー』は一人になったから山で暮らす‥と言って、一人で山の中に入っていつた。


初めのころ『ましるー』は、山羊やニワトリを捕まえては食べていたが、だんだん味に飽きてきて、人の子どもを煮たり焼いたりして食べ始めた。人間の味はちょうど塩加減がよく、一度食べたらもう止められなくなつていった。

『ましるー』には、だんだんと赤毛と角が生えて鬼となった‥


近所の村を荒して、幼い子を連れて行くので、親たちは自分の子どもが狙われたら大変だ、と鬼を追い払った。

追い払われた鬼がたどり着いたのが大里村の西原という所だった。


ここで人が住めるほどの立派な洞穴 (ガマ) を見つけて、やはり同じことを繰り返し、人を食べて暮らしていた。もう幼い子どもでは間に合わなくなって、若い ねーねー を誘拐して、食べるようになった。


ー・→

そんな事とは知らづに、妹の『とみー』は、町で豊かに暮らしていました。

ある日、

『とみー』は村人にこう言われた。
「あんたの兄さんは、鬼になって人を食べているらしいよ」

『とみー』は、(・・? エッ‥と思ったが、

この世でたった一人のきょうだいである。

自分の目で確かめるまでは信じたくない‥と、急いで、大里村は西原の洞窟 (ガマ) へと出かけた。


「兄さん、『とみー』です。」と、妹は洞窟の前で大きな声で叫びました。  

どうやら、兄は外に出ていて留守のようです。

そこで、妹は洞窟の中に入っていきました。すると、思わず鼻をつく悪臭がプンプンしました。洞窟の中には、牛や山羊の骨が散乱していた。

兄は留守であったが、大鍋がぐつぐつ煮えていた。何の気なしに蓋を取ってみると、入墨をした女の人の指が出てきた。


やっぱり兄さんは、
本当に人を殺して食べていたんだ。鬼になっていたんだ。

頭は真っ白になった‥

心がくらくらした。

倒れ込むほどショックを受けた。

ー・→

しばらくすると、兄が戻ってきて、
「おや!『とみー』じゃないか、久しぶりだな」と、鬼となった兄でも昔の妹を覚えていました。そして鬼となった兄は「美味しいものを炊いているから、食べていかないか?」と言った。


『とみー』は昔を思い出して「そう言えば?兄さん、餅 (ムーチー) が好きだったよね」いまから、作って持って来るから待っててネ、とごまかして、逃げて帰った。


帰る途中、たった一人の血を分けた兄が鬼になっている、自分の兄弟でなかったら、どんなによかったか。どうして ? どうして‥人を喰う鬼なんかに。


再び、
頭は真っ白になった‥

心がくらくらした。

家に着いた『とみー』は、嘆き悲しみました。だけど今は泣いている場合ではない‥涙をこぼしながら、鬼を退治しよう、肉親の自分に出来ることはそれだけだ、と強く心に決めた。
 
思いは一つ。
これ以上、どうして人に迷惑を掛けられようか。『とみー』は次々に餅をこしらえた。

自分が食べる普通の餅と ⇔ 鬼となった兄さんに食べさせる「石と鉄」の入った鬼餅 (ウニむーちー) を作りました。


自分の食べる餅には記しをつけて、どっさり餅を持って、兄を訪ねた。


「兄さん、今日は天気がいいから高い所で景色を見ながら餅を食べよう」と‥鬼となった兄さんを崖っぷちまで誘いました。


空がまぶしいほどの陽光を浴びて広がっている。鬼となった兄は何を疑うこともなく、妹の『とみー』についてきた。


『とみー』は崖まで兄を連れてゆき、記しをつけた普通の餅を美味しそうに食べた ⇔ つられて兄も鬼餅を食べた。ところが、さすがの鬼となった兄でも「石と鉄」の入った鬼餅は硬すぎて食べきれなかった‥


ー;→


(・・; 『とみー』は気合いが入りすぎた あせる 計画は失敗したのです。それでも鬼は、そんな硬い餅を柔らかそうに、美味しそうに、食べている『とみー』を不思議に思いました。


鬼は「自分の餅と『とみー』の餅を交替 (こうたい) しよう」と言ってきました。

ー(・・? ー?→

『とみー』は何を思ったか はてなマーク? 
鬼の目の前で着物の裾をまくり上げて、

『とみー』はこう言った、

「上の口は餅を食べるため、下の口は鬼を食べるため、」 と‥


下の陰部 (ホー) をあからさまにして、鬼に迫りました。


おもわづ、ふいをつかれた、鬼はその行動、その言葉を聞いてびっくりし、慌てて、足を踏み外して、崖 (がけ) から ジェットコースター 滑り落ちて死んでしまいました。


鬼餅 (ウニむーちー) の行事の由来はそこから来ているのではないかと云われています。この『鬼餅』の話は地域によって異なります。 


いまでも、首里金城町の御嶽 (ウタキ:拝所) に死んだ鬼の角を葬っており、そこには、陰部拝御嶽 (ホーハイウタキ) と呼ばれて鬼餅伝説の拝所と知られているとのことです。  


この鬼を退治したのが旧暦の12月8日なので、その日を厄払いの日として鬼餅 (ウニむーちー) を作って食べるようになったということです。 

おしまい 竹。。



ダンプカー―…ご迷惑をおかけします―…ご迷惑をおかけします工事中



(・・; 昨今では;
上記のような残酷でエロ的な民話を幼い子供たちに見せてよいのか? との声もあるようですが、net 上での鬼餅 (ムーチー) 解説を見てみました。



━↓─━ドア─扉─ドア━─↓━




 ‐ ムーチーについて –

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ムーチー


ムーチーを食べる旧暦の12月8日は沖縄では最も寒い時期であり、この時期を沖縄方言で鬼餅寒 (ムーチーびーさー)  と呼んでいる。


ー・・→


初めて、鬼餅が姿を見せる書物は、1713年、首里王府によって編集された『琉球国由来記』である。鬼となった兄を妹が退治する有名な起源説話とともに『12月の庚 (かのえ) 』という十干 (じっかん) の日に行われていたことが記されている。


ー・・→


ムーチーの期日である7日や8日は、に属する庚 (かのえ) 辛 (かのと) という十干の順番から設定された可能性があるという。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ムーチー



ダンプカー―…ご迷惑をおかけします―…ご迷惑をおかけします工事中


(・・? どうして? 
7日 (庚 / かのえ) と8日 (辛 / かのと) が『金の日』になっているか? と事を調べてみました。


   ー↓ー↓ー


干支 (えと) には、

「十 (じっかん) 」と『十二 (じゅうにし) 』の2つあるようです。https://ja.m.wikipedia.org/wiki/干支


そのうち「十 (じっかん) 」は、

「甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)」の 10個 の漢字で表現するといいます。


この「十 (じっかん) 」に陰陽五行の『木、火、土、金、水』にあてはめ、さらに、陽の兄(え)と陰の弟(と)を順に組み合わせて数字に当てはめると、の数字は『金の日』になるようです。


1. 甲(木の兄=きのえ)
2. 乙(木の弟=きのと)
3. 丙(火の兄=ひのえ)
4. 丁(火の弟=ひのと)
5. 戊(土の兄=つちのえ)
6. 己(土の弟=つちのと)
7. 庚(金の兄=かのえ)
8. 辛(金の弟=かのと)

9. 壬(水の兄=みずのえ)
10. 癸(水の弟=みずのと)

ー・→


ご迷惑をおかけします 陰陽五行説では ご迷惑をおかけします

生活に関する現象と物質を    水 (もくこんすい)5つの相互関係からなる説明を『五行論』といっています。その五行論には、相生 (そうしょう) の関係と相剋 (そうこく) の関係。2つあるといいます。


は燃えてに、を灰にしてに、中から属 (鉄類) など‥鉱脈に通じ、鉱脈にはが流れて、木 → 火 → 土 → 金 → 水 → 繰り返す「生む」関係を相生 (そうしょう) といいます。

反対に ⇔ を貫いて成長し、をせき止め、を消し、属を溶かし、属はを切り倒す、土 ⇔ 水 ⇔ 火 ⇔ 金 ⇔ 木 ⇔ 反発する『壊す』関係を相剋 (そうこく) といいます。

→ 「相生」 →  流れる (生む) 関係  ⇔ 『相剋 』⇔  止める (壊す) 関係。2つあるといいます。

ー(・・? ー?→

鬼餅 (ムーチー) が行われる旧暦の7日と8日は『金の日』で、もっとも寒くなる日と云われており、鬼の正体は寒気だと思われます。
*鬼 ≒ 寒気

 ー?→

カゼ 沖縄では ; 

陰部の事を「ホー / ホー・ー。」と表現しています。


古い日本語でも似た音 (おん) があり、古い日本語でも陰部の事を『火処(ほと)』と表現していたようです。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ほと  

*陰部 ≒ 火処


ー ひらめき電球 →


(・・!陰陽5行の「相剋 (壊す) 関係」を思い出すと?!『鬼 ≒ 寒気』がやって来る7日の 庚(金の兄=かのえ)、8日の辛(金の弟=かのと)→『金の日』に対する厄除け (鬼退治) アイテムが火処 (陰部 ≒ ホー) という事になります。


金 (鬼 ≒ 寒気) に対して ⇔ 火 (ホー) 。という陰陽5行の「相剋 (壊す) 関係」を用いているように思われます。


鬼の正体は寒気。

エロの正体は火。


→ 火 (ホー) は金属 (鬼) を退治する 厄除け儀式のようにも思います。


おしまい。



竹。。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です