2023/04/07
これまでの染色実験は失敗の連続で期待はずれ結果になってしまいました。
(・・; まだやるか;
という声も聞こえて来ますが、おもしろ実験でありますので多めに見て頂きたく思います。
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前回のブログでは、
クエン酸とウコン粉 (クルクミン) のキレート作用で防染糊の代用ができるかも? の実験をして見ました。
キレート作用は金属イオンを「吸収」して『排出』するといいます。
「吸収」は「着色」、
『排出』は『脱色』。
キレート作用を持つウコン粉 (クルクミン) も金属色を「脱色」してウコン色を『着色』する作用があるように思います。
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草木染はミョウバン (アルミニウム) や鉄などの金属イオンで媒染 (色素の定着) しているので、キレート作用を持つクエン酸とウコン粉 (クルクミン) を付着させた部分は「脱色」して『着色』→「選手交代』作用で防染糊の代用に。という実験でありました。
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また色いろ調べて見ると、
ある問題に行き当たりました。
これまで、
ウコン粉 (ターメリック) や 紅芋粉 (アントシアニン) で染色していましたが、その2つ色素は日光に対する堅牢度が弱い。という事です。
草木染は全般的に、
色素の退色 / 変色はSetになっているのですが、ウコン粉 (ターメリック) と 紅芋粉 (アントシアニン) の2つ色素は退色 / 変色が強いので、画用紙では使用できる気もしますが、Tシャツ等の実用的な物には不向きに思いました。
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そうした製品には専用の色止剤や濃染剤といった助剤が必要。との事です。
ー(・・? ー?→
上記の事を踏まえて、
2つ気になる点がありました。
それは?
衣服に染みたカレー粉 (秋ウコン) は洗濯 (水) では落ちにくいけど ⇔ 日光 (紫外線) で落ちる事があるといいます。
… 色素には →
「水溶性」と『脂溶性』の色素があり、紅芋粉 (アントシアニン) や緑茶 (カテキン) は「水溶性」⇔ ウコン粉 (ターメリック) や ニンジン (カロテン)・トマト (リコピン)・ほうれん草 (ルテイン) は『脂溶性』の色素になっているようです。
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カレー粉 (秋ウコン) も水に溶けにくい?
(・・? また不思議お話?
紅芋粉やウコン粉の色素は、日光に対する堅牢度が弱いけど ⇔ 紅芋のアントシアニンやウコンのターメリックはポリフェノールの一種で、ポリフェノールはフィトケミカルと呼ばれる機能成分の1種になっているようです。
フィトケミカル (phytochemical) は、
フィト (植物) + ケミカル (化学成分) → 植物の化学物質で。アントシアニンやターメリック等のポリフェノール (フィトケミカル) は、植物が紫外線や昆虫・ウイルスから体を守るために作りだされた色素や香り・辛み・苦み・渋み・酸み・ネバネバ成分。だといいます。
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ウコン粉 (ターメリック) と 紅芋粉 (アントシアニン) は、本来は紫外線から身を守る色素だけど ⇔ 草木染では日光に対する堅牢度が弱い。と事が不思議に思いました。
*フィトケミカル本来の姿 → 防虫効果・抗菌効果はあるようです。
… 毎度こと →
長文駄文ブログになってしまいますが、上記の事を踏まえて染色実験を進めようと思います。
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前回のブログでは、
春ウコンの色素 (クルクミン) を水で溶かしたのですが、後ほどクルクミンは脂溶性の色素という事を知り、オリーブオイルで溶かして染色実験をして見ました。
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後ほど調べて見ると、
水と油は混ざらづ、酸と油は一時的に混ざる。という関係があり、ドレッシングにその仕組みが利用されているようです。
「水溶性」と『脂溶性』の仲介役に「エタノール』や「卵』があり、エタノールと卵は水とも油とも混ざるといいます。
エタノールで「水」と『油』を混ざると「乳白色』に。← その事を「乳化 (エマルジョン) 』と呼び、水と油を混ぜた製品には「乳化剤』が使用されているようです。
酸と油でできたドレッシングは一時的に水と油が混ざり、しばらくすると分離するけど、同じく酸と油でできたマヨネーズは「卵』が「乳化剤』の役割をしているので分離しにくいといいます。
何かの情報で草木染めでは、油分による酸化 ← 変色の影響から油を使用しない方がよい。と見た記憶があるのですが、この度はオリーブオイルでウコンの色素 (クルクミン) を溶かした事が誤りでありました。後ほど、エタノールでウコン粉を溶かして見ると!? これまでよりも良い感触がありました。
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無印店で麻の袋を購入しました。
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